睡眠リズムと障害

ヒトの体内時計は視床下部の視交叉上核にあり、ここで約24時間の生体リズムが作り出されています。

視交叉上核には視神経からの神経繊維の入力があり、太陽光線の1日の周期的変化に基づいて生体リズムを作り出しています。

視交叉上核からは、脳の他部位のさまざまな神経核、内分泌器官に神経線維が連絡しており、体内時計の作り出す生体リズムを伝達しています。

脳器質性疾患により、体内時計そのもの、体内時計への入力線維、体内時計からの出力線維、体内時計からの生体リズム情報を受け取る部位が障害されると、生体リズムの異常が生じます。

脳器質性疾患でみられる睡眠障害のうち、生体リズムの異常によると考えられるのは、昼夜逆転、夜問せん妄、日没現象です。
これらは、 痴呆の方で特に多くみられます。

a.昼夜逆転:日中はウトウトと居眠りなどをしており、夜間に不眠を訴えるものです。痴呆のない老人でも、視力・聴力が衰えたり、歩行障害により外出しなくなり太陽光などの刺激が少ないと、生体リズムの昼夜のメリハリが減弱した状態となり、日中の傾眠-夜間不眠へと容易に移行します。

痴呆老人の場合は外界への興味・関心が低下することにより、より一層この傾向が強まります。多くは夜間せん妄へと移行します。

b. 夜間せん妄:痴呆の方の場合は、日中にはさほどの問題行動がなくとも夜間に繰り返しせん妄が出現することがあります。

c.日没現象、夕暮れ症候群:夕方から夜間にかけて失見当識、興奮、徘徊などが出現すします。

 

 

 

 

睡眠改善インストラクターによる特別レポート(定価1500円)を期間限定無料公開中